感情のコントロールは、なかなか難しいですよね。
小さなことでイライラしてしまうのは、じぶんにとって実は“小さなことではない”のかもしれません。
「怒るのは悪いこと」と感情を抑え込もうとすると、心はどうしても苦しくなってしまいます。
イライラしてしまうのは、心の中に「大切にしたいもの」があるからです。
たとえば、「ちゃんとやりたい」「わかってほしい」「穏やかに過ごしたい」
そんな当たり前の願いが、ふと脅かされたように感じたとき、心は反射的に“防衛”として怒りを出します。
ついイライラしてしまうのは、「自分の大切な部分を必死に守っている」状態。
それは悪いことでも、弱さでもありません。
むしろ、それだけじぶんを大切に想っているサインでもあります。
ほとぼりが冷めたあとに「なんであんなに怒ったんだろう」と嫌になるのは、本当は誰も傷つけたくない優しさを持っているからです。
だから、怒ってしまった自分を責めるよりも「穏やかでいたかったんだな」と、その願いを見つけてあげてくださいね。
じぶんを責める声の奥には、「優しくありたい」という願いがちゃんと生きています。
感情は、抑え込もうとすると必ず反発します。
だからこそ、怒りを感じたときにはまず「じぶんは何に怒っているのか」「何を大切にしたかったのか」
その気持ちを静かに見つめてあげてくださいね。
そして最後に、イライラしてしまうのは、余裕がない状況のときがほとんどです。
感情を見つめ、心に少し余白をもたせてあげると、自然とコントロールできる力が戻ってきます。
ゆっくりと休む時間も大切にして、どうかじぶんにたくさん寄り添って、たくさん甘やかしてあげてくださいね
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
繊細なバランスタイプ
あなたは、周囲との調和や自分の理想とのバランスを大切にする人かもしれません。
心の中に「こうありたい」「こうしてあげたい」という基準がしっかりあるため、ほんの小さなズレや違和感にも敏感に気づける感受性を持っています。
心理学でいう“自己統制感”が強く、無意識のうちに自分を律して頑張りすぎてしまう傾向も。
でもその裏には、物事を丁寧に見て、人を思いやる力があるということ。
あなたのその誠実さと気づく力は、周りに安心を与える大きな強みです。
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