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人間関係

ドタキャンされることが多くて文章では優しい返しをできますが本当はモヤモヤもあるし涙も出ます。

  • #友達
  • #我慢
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ドタキャンをされると、たとえ仕方のない事情があっても、せっかくその日のために予定をあけていたぶん、感情が追いつかなくて悲しくつらくなりますよね。
相手を責めたいわけではなくて、ただ「自分との約束を大切にしてほしかった」だけなのに、その思いが届かないと人は深く傷つくものです。

モヤモヤしたり涙が出たりするのは「ドタキャンされたこと」そのものよりも、そのあとに自分の気持ちに寄り添えているかどうかが、本当の原因になっているのかもしれません。

「友達との関係を大切にしたいからドタキャンされても優しく返したい」
「でも本当はすごく悲しい」
このどちらも本当の気持ちで、どちらもあなたの大切な一部です。

けれど、私たちはつい「関係を壊したくない」という思いから、“優しく返すほう”だけを叶えて、“自分の悲しみ”を抑えてしまうことがあります。
その結果、無視された気持ちはモヤモヤや涙となり、「わかってほしかった」「大切にしてほしかった」という願いが、言葉にならないまま心に残ってしまうのです。

だからまずは、我慢する前に自分の気持ちを認めてあげてください。
「悲しかったよね」「ちゃんと準備していたのにね」と、まずは自分が自分の味方になってあげること。
相手にも事情があるから仕方ないとか、「こんなことで悲しくなるなんて」と自分を責めないでくださいね。
このステップを飛ばしてしまうと、どんな対応をしてもモヤモヤは消えません。

そのうえで、優しく返すことを“自分で選んだ”と感じてあげてください。
「悲しいけど、関係を大事にしたいから今回は優しく返す」
そうやって意識して選ぶと、それは我慢ではなく「自分の選択」になります。
自分の意志で選ぶと、心の消耗は少しずつ減っていきます。

そして、もしそれでも同じことが何度も続き、また傷ついてしまうなら、距離をとる勇気を持つことも大切です。
相手を思いやる気持ちと同じくらい、自分の気持ちも大切にしてあげてください。
「自分を大切に扱ってくれる人と関わりたい」という想いも、どうか置き去りにしないで。

相手への優しさと、自分への優しさ。
どちらかを我慢するのではなく、どちらも丁寧に抱きしめながら、生きていけますように。

あなたはこんな一面が隠れていませんか?

思いやり深いタイプ

あなたは、人との関係をとても大切にできる人です。
相手の立場や気持ちを想像する力が強く、無意識のうちに「どうしたら相手が傷つかないか」を考えて行動しています。
その優しさゆえに、相手の行動に自分の価値を重ねてしまい、「大切にされなかった」と感じると深く傷つくこともあります。
心理学的にいうと、あなたは“高い共感性”を持ち、人の感情に敏感に反応するタイプ。
だからこそ、他人の気持ちを尊重しすぎて自分の感情を後回しにしてしまうことがあるのです。
でも、それは「自分の優しさを丁寧に使える人」という、すばらしい強みの裏返し。
あなたのその思いやりは、誰かの心を救う力を持っています。

関連する心理学

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認知的不協和

自分の感情と行動が一致しないとき、人は強いストレスを感じます。たとえば「悲しいのに優しく返す」という状態が続くと、心の中で小さな葛藤が生まれます。このズレを減らすには、「優しく返す」と自覚して選ぶことが大切です。これは自然な感情であり、誠実さを保とうとするあなたの強さでもあります。

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共感疲労

他人の気持ちに深く共感しすぎると、自分の感情エネルギーが消耗してしまう現象です。優しい人ほど「相手を思いやりたい」と感じるあまり、自分の悲しみを後回しにしがちです。ときには“共感の休息”をとり、自分の気持ちを回復させる時間が必要です。あなたの共感力は、人を支える大きな強みです。

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自己犠牲的傾向

他人を優先してしまうパターンは、幼少期の「人を喜ばせたい」経験から形成されることがあります。この傾向は人間関係を円滑にしますが、続くと自分の感情を見失うリスクもあります。自分を責めずに「自分を大切にしていい」と許可を出すことが回復の第一歩です。あなたの思いやりは、人との信頼を築く力になっています。

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境界線

心理的な境界線とは、「ここからが自分」という心の線引きのこと。境界が薄い人は相手の感情に影響されやすく、自分の疲れに気づきにくくなります。「今回は優しく返すけど、次はどうするか考えよう」と意識するだけで、境界線は少しずつ整っていきます。これは自分を守る力であり、長く人と関われる優しさの形でもあります。

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感情の抑圧

悲しみや怒りを押し込めると、一時的には落ち着いて見えても、心の中に未完の感情が残ります。それがモヤモヤや涙として表に出るのは、心が「ちゃんと見て」とサインを出しているからです。感情を感じてあげることは、癒しのプロセスそのもの。それは繊細で誠実なあなたが、心を大切にしている証でもあります。

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