ずっとがんばってきて、ほんとうにつらかったですね。
我慢しながら、それでもなんとか仕事を続けてきたからこそ、いまこの言葉が出てきたのだと思います。
もうがんばれないと感じたときは、がんばらなくても大丈夫です。
「仕事はつらくて当たり前」と言われることもありますが、そのつらさやしんどさは「当たり前」ではありません。
「もうがんばれない」と思うほど苦しいのは、心が出してくれている大切なサインです。
だからこそ、少しずつでいいので、心に寄り添える選択をしていってほしいなと思います。
仕事を辞めても、休んでもいいんです。
すべての選択は、あなた自身で選んで決めることができます。
心と身体が元気であれば人は何度でもやり直せます。
でも、一度壊れてしまうと、回復にはどうしても時間がかかります。
そして、心が壊れても会社はあなたの代わりに責任を取ってはくれません。
自分を守れるのは、あなた自身です。
もしも周りの目がなかったら、本当はどうしたいと思いますか?
それが、あなたの本心です。
その願いを、少しずつでも叶えてあげてください。
どうか無理せず、いまの自分を大切にできる選択をしてあげてくださいね。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
完璧主義で頑張り屋な「努力家タイプ」
あなたは、まわりに迷惑をかけないようにと、いつも自分を後回しにして頑張ってきたのではないでしょうか。
心理学では、このように「他者への責任感が強すぎる人」は、自分の限界を感じてもなお無意識に“我慢”を選びやすいといわれています。
心が疲れていても、義務感や「こうあるべき」という思いが、ブレーキをかけてしまうこともあります。
でもそれは、あなたが人とのつながりや信頼をとても大切にしている証拠です。
誰かを想って努力できるその優しさと誠実さは、どんな状況でも周りに安心感を与える、あなたの大きな強みです。
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