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完璧じゃなくてもいいって頭では分かってるけど完璧にやろうとして手を抜けず、つかれてできないじぶんを責めちゃう

  • #価値観
  • #疲れ
  • #葛藤

頭では「完璧じゃなくてもいい」と理解していても、心がなかなか納得してくれなかったり、実際の場面になると力を抜けなかったりしますよね。
その葛藤のつらさ、きっと長い間あなたを悩ませてきたのだと思います。

完璧にやろうとする姿勢は本来とても素敵な強みなんです。
手を抜くことに抵抗があるのも、うまくいかないと落ち込むのも「もっと良くしたい」という向上心があるからこそ。
その気持ちのおかげで、これまでうまくいったこともたくさんあったはずです。
それは弱さではなく、あなたの中にある大切な力なんですよ。

一方で、その価値観が強く働きすぎると、本来なら休むべきタイミングでも
「まだできるはず」「もっとやらなきゃ」と自分に厳しくなりすぎて、エネルギーを削ってしまうことがあります。
そうすると、できなかった部分ばかりが目についてしまい、自分を責める気持ちにつながってしまうんですよね。

ただ、こうした考え方はこれまでの何十年という時間の中で積み重なってきたものなのですぐに変えるのはとても難しいことです。
だからこそ、急に手放そうとしなくて大丈夫なんです。

たとえば、まずは「納得はいってないけど、今日は9割の完成度で出してみる」みたいに、ほんの少しだけハードルを下げる練習をしてみたり、それも難しければ「手を抜けないと思ってしまう自分に気付くだけ」でも十分です。

どうしても手を抜けない日があるなら、無理に変えようとしなくていいんです。
手を抜けないほど真剣に向き合ってきた自分を、まずは「よくやってるよ」と認めてあげるところからで大丈夫。

その積み重ねの中で「これでもいいのかもしれない」という感覚が少しずつ育ってくると、心の重さもゆっくりと軽くなっていくかもしれません。

どうか無理はしすぎず、あなたのペースで進んでいけますように。
その頑張りは、ちゃんと伝わっています。

あなたはこんな一面が隠れていませんか?

誠実さで踏ん張るタイプ

あなたは、物事にまっすぐ向き合う誠実さを持つ方かもしれません。
完璧にやろうとする背景には、責任感の強さや「ちゃんとしたい」という価値観がしっかり根付いている傾向があります。
心理学ではこうした人は自己基準が高く、その基準を守ることで安心感を得ることが多いと言われます。
そのため、ペースを落とすことに不安を感じたり、自分を責めやすくなったりすることがあります。
でも、それは「向上心がある」「大切なことほど丁寧に扱える」という力の裏返しです。
そんな誠実さは、あなたの大きな強みです。

関連する心理学

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自己基準

人は無意識のうちに「こうあるべき」という自分なりの基準を持っています。その基準が高いほど、良い成果を生みやすい反面、達成できなかったときに自分を責めやすくなります。これは自然な傾向であり、あなたの誠実さや向上心の裏側にある力でもあります。

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完璧主義の二面性

心理学では、完璧主義には「良い面」と「苦しくなる面」の2種類があるとされています。良い面は成果の質を高め、苦しくなる面は自分を追い詰めてしまうことがあります。あなたが感じている葛藤も、その二面性が生み出すとても自然な反応です。

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認知の偏り

私たちはできなかった部分や失敗に注意が向きやすく、できた部分を小さく見積もってしまいます。これは脳が危険を避けるために備えた本能的な仕組みです。自然に働くものなので、あなたが弱いわけではなく、むしろ慎重で丁寧に取り組める力の証です。

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自己効力感

「やればできるはずなのに…」と思う気持ちが強いと、できない自分を責めやすくなります。しかし自己効力感は体調やストレスの影響で大きく揺れるものなので、常に同じではありません。揺れがあるからこそ、あなたは状況に合わせて調整できる柔軟さを持っています。

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価値観の内在化

子どものころから積み重ねてきた「ちゃんとしなきゃ」という価値観は、長い時間をかけて無意識に定着します。そのため、急に変えることは難しく、ゆっくりほぐしていくことが大切です。こうした価値観を持てるのは、あなたが真面目で優しい人である何よりの証です。

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