頭では分かっていても、ついつい強がってしまうことってありますよね。
反抗してしまうのは、心の中に“守りたいじぶん”がいることがほとんどです。
素直になれないじぶんが、相手に分かってほしい気持ちは何だと思いますか?
弱さを見せるのが怖い、じぶんの頑張りをもっと認めてほしい、拒絶されることが不安…。
きっと、じぶんだけの大切な想いが心の中に眠っているはずです。
まずは、どんな想いが隠れているのか、じぶん自身にそっと問いかけてみてくださいね。
そして「何回も繰り返してしまって治したい」という言葉から、そういった状況になった時に、じぶんを責めてしまう瞬間もあるのではないでしょうか。
また反抗してしまった、なんで強がっちゃったんだろう…と。
でもその気持ちは、じぶんの“大切にしたい想い”を守ろうとする大事な感情でもあります。
だから、どうかじぶんを責めすぎないであげてくださいね。
そして、その想いは無理に治す必要はないということも覚えていてほしいなと思います。
みんな誰でも、大切にしたい想いを持っていますよね。
例えば好きな人をバカにされた時、バカにしてきた相手に怒りがこみあげてくるように、じぶんの大切なものや心の領域に土足で踏み込まれた時、人は自分を守るために怒りや反抗が出てきます。
この感情は大切なものを守るために必要なものですよね。
質問者さんが反抗したくなるのも、それと同じです。
だから、なくすべき感情ではなくて大切に扱ってあげてくださいね。
ただ、それで苦しくなってしまうことが続くなら、じぶんが大切にしたい想いと向き合った上で、まずは「大丈夫だよ」と何度も伝えてあげてほしいなと思います。
もし弱さを見せることが怖いという本音があるなら「弱くても大丈夫だよ」と繰り返し声をかけてあげる。
その背景には「強くあらねばならない」というべき思考が隠れていることもあるので、そこを少しずつゆるめていくイメージです。
弱さを隠すことは、じぶんの強みでもあります。
弱くないように、もっと成長しようという気持ちにつながることもあるからです。
もし「弱くても大丈夫」と思うのが難しければ、まずは「強くあろうとしたじぶん」をたくさん褒めてあげてくださいね。
じぶんを少しずつゆるめてあげることができたら、生きやすさにもつながっていくと思います。
大切にしたい想いを分かってあげた上で、その想いを守りながら、どうしたら相手と関わっていけるのか。
ぜひ、ゆっくり考えてみてくださいね。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
つよさを守るタイプ
強がってしまう背景には、心の奥に「弱さを見せると傷ついてしまう」という深い不安が潜んでいることがあります。
心理学では、これを“防衛反応”のひとつと捉え、人が自分の大切な領域を守る時に自然と働く反応だと言われています。
反抗という形になるのは、心が追いつかない瞬間に自分を守るためのサインでもあります。
本音を隠すのは、弱いからではなく、あなたがそれだけ大切にしたい想いを持っている証拠。
その背景には、強くありたい、成長したいという前向きな力がちゃんと息づいています。
あなたのその「守りたいと思えるほど大切な気持ち」を持てるところが、確かな強みです。
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