昔の恋愛を思い出すと「また同じように終わってしまうのでは」と不安になる。
それは、あのときの出来事がとても大きな傷になっているからだと思います。
未来のことを考える前に、まずは自分の心の声を聴いてあげることから。
「どれくらいあのとき辛かったんだろう?」
「今もまだ怖さが残ってるかな?」
そんなふうに、やさしく問いかけてみてください。
声が返ってきたら、それにただ共感してあげれば十分です。
「まだ怖いよ」って心が言ったら → 「そうだよね、あのとき辛かったもんね」
「もう大丈夫かも」って言ったら → 「そう感じてるんだね」
特別な言葉はいりません。友だちに寄り添うみたいに、自分に返してあげるだけで大丈夫です。
共感は「前向きにさせる魔法」じゃありません。
でも、心が安心すると少しずつ前を見る力が自然にわいてきます。
それはちょうど、雨をやませることはできなくても、一緒に傘をさしてあげるようなもの。
ひとりで立っているときより、ずっと心が軽くなるんです。
今日できる一歩は、心に声をかけて、その答えをやさしく受け止めてあげること。
それが次の恋に進むための小さな土台になっていきますよ。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
やさしさを守るタイプ
あなたは人との関わりでとても深く心を動かす人かもしれません。
だからこそ過去の出来事が強く残り、不安として顔を出してしまうのです。
心理学的に見ると、これは“感受性の高さ”の表れで、人の気持ちを大切にできる人によく見られる特徴です。
その敏感さは、次の恋で相手を思いやる力としてきっと活きていきますよ。
関連する心理学
Knowledge01
再体験
心が大きく傷ついた出来事は、時間がたってもふとした拍子に思い出されることがあります。これは心が「もう同じことを繰り返さないように」と守ろうとする自然な働きです。
Knowledge02
自己共感
自分の気持ちに「そうなんだね」と寄り添うことを心理学では自己共感と呼びます。無理に前向きになろうとせず、感じていることを認めるだけで安心が広がります。
Knowledge03
安全基地
人は安心を感じられる存在や場所を持つと、挑戦や関係性に向かいやすくなります。自分自身が「自分の安全基地」になれることも、大きな力になります。
Knowledge04
感情のラベリング
不安や怖さを「怖い」「不安」と言葉にするだけで、脳の活動が落ち着きやすいことが分かっています。シンプルに言葉にするだけで、感情は和らぎやすいのです。
Knowledge05
自己防衛としての不安
不安は「弱さ」ではなく「もう傷つかないように」と未来を守ろうとするサインです。その視点で見れば、不安はあなたの優しさや慎重さの裏返しでもあります。