気をつかいすぎてしまうのはつらいですね。
そのくらい頑張ってきたからこそ、今は「戻ることを考えると辛い」と感じてしまうのだと思います。
介護のお仕事は、ただ体を動かすだけでなく、相手の気持ちに寄り添い続ける場面が多いもの。
「こうしたら傷つけないかな」「もっと役に立ちたいな」と思う優しさが、いつの間にかご自身の心をすり減らしてしまったのかもしれません。
「戻ることを考えると辛い」と感じるのは、とても自然なことです。
それだけあなたが人を大切にし、頑張ってきた証です。
どうか「休んでいい」と自分に許しをあげてください。
休むことに罪悪感を持つ必要はありません。休む時間は“甘え”ではなく“回復のために必要なプロセス”だからです。
そして少し気持ちが落ち着いてきたら、「自分にとって何が一番の負担だったのか」を考えてみるのも大切です。
人間関係だったのか、仕事の量だったのか、それとも“気をつかいすぎる自分のクセ”なのか…。
言葉にしてみることで、「ここは手放していいんだ」と気づけることもあります。
忘れないでほしいのは、相手の反応にあなたが責任を持つ必要はないということ。
人がどう感じるかはその人の領域であり、あなたの責任ではありません。
あなたが幸せで、機嫌よく過ごせることが一番大事なのです。
どんな行動をしても、変わらない価値があなたにはあります。
あなたの優しさは失われることなく、これからもあなたを支えてくれるはずです。
小さな一歩としては、今日、自分に向かって「私は私のペースで休んでいい」と声に出してみてください。
たった一言でも、“頑張りすぎなくてもいい”という合図になり、心に少し余白が生まれるかもしれません。
どうか、ご自身を一番に大切にしてあげてくださいね
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
気配りタイプ
人の表情や雰囲気に敏感で、つい相手を優先してしまうところがあるかもしれません。
心理学的にも「共感性が高い人」は、人間関係の潤滑油になりやすい反面、自分のエネルギーを削ってしまいやすいといわれています。
でもそれは、周りを安心させられる大きな力の証拠。あなたの優しさや細やかな気配りは、誰かにとってかけがえのない支えになっています。
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