お仕事をしているときに「早く休憩が来ないかな」と思ってしまうくらい疲れてしまう…。
それは、決して弱さではなく、それだけ真剣に取り組んでいる証拠だと思います。
集中して頑張るからこそ、終わったあとの疲労感も強く感じやすいのですよね。
その姿勢は、きっと周りからの信頼にもつながっているはずです。
ただ、その疲れの影には「もっと頑張らなきゃ」「責任を果たさなきゃ」といった“べき”の気持ちが隠れているのかもしれません。
真面目さの表れでもありますが、その気持ちが強すぎると自分を追い込んでしまうこともあります。
そして、追い込むほどに「さらに集中しなきゃ」と力が入ってしまい、ますます疲れが増してしまうこともありますよね。
そんなときは「もう十分すぎるくらい頑張っているよ」と、自分に声をかけてみてください。
怠けではなく、すでにたくさん頑張れているからこそ疲れを感じているのだと思います。
そう思えたとき、少し呼吸が深くなったり、心が軽くなる瞬間があるかもしれません。
また、心も体もHPがゼロになってからでは回復に時間がかかります。
だからこそ、30分に一度、たった1分でも「ぼーっとする」「目を閉じて呼吸を整える」「窓の外を眺める」といった緩めの時間を意識してみてください。
小さな習慣が、次の休憩までを支えてくれる力になるはずです。
もう十分すぎるくらい頑張っているので、あまり無理はしすぎず、進んでいきましょうね。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
責任感タイプ
あなたは「やるべきことはきちんとやりたい」と思う気持ちが強く、そのために知らず知らず集中しすぎてしまうことがあるのかもしれません。
心理学的に見ると、責任感が強い人は「周囲からの信頼を得たい」「失敗したくない」という気持ちが働きやすく、心身に負担をかけても頑張り続けてしまう傾向があります。
その一方で、「もう十分頑張っているのに、まだ足りないのでは」と感じてしまうこともありますよね。
けれど、それはあなたがそれだけ真剣に仕事と向き合えている証拠です。
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