「会える?」と聞くのが怖いのは、心のどこかで
「断られる=嫌われる」 と感じてしまっているからかもしれませんね。
断られると、胸がチクッとするのはとても自然なことです。
でも、もし自分が誘いを受けた立場だったらどうでしょう。
「今日は予定が入っている」
「ちょっと疲れていて休みたい」
「一人で過ごしたい気分」
そんな理由で断ったとしても、その人を嫌いになったわけではありませんよね。
むしろ「誘ってくれて嬉しいけど、今回は合わなかっただけ」と思うはずです。
相手も、きっと同じ。
断られる=嫌われる ではなく、断られる=その日の都合が合わなかっただけ。
あなたの価値や大切さとは、まったく別のことなんです。
そして、もしかすると心の奥には「自分には価値がないのでは」という不安があるのかもしれません。
その気持ちがあると、断られることが「見捨てられること」とつながってしまって、余計に怖く感じてしまうのですね。
そんなときは、不安になったときに心の中でやさしくつぶやいてみてください。
「私は無条件で愛される価値がある」
この言葉を繰り返すだけで、「断られても私は大丈夫」と思える土台が少しずつ育っていきます。
怖さを感じるのは、それだけ相手を大切に思っている証。
その気持ちごと、自分を抱きしめるように優しく信じてあげてくださいね。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
思いやりタイプ
相手にどう思われるかを気にしてしまうのは、裏を返せば「相手を大切に思う力」が強いからかもしれません。
心理学的に、人は自己肯定感が揺らいでいるときほど「断られる=嫌われる」と感じやすくなります。
でもその背景には「つながりを失いたくない」という健全な欲求があるのです。
断られることが怖いのは、それだけ人間関係を大事にできる人だから。
あなたのそのやさしさは、人と深く信頼関係を築ける大きな強みです。
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