怖いと感じる相手の前では、本当の力を発揮できず、空回りしてしまう…。
そのせいでますます居心地が悪くなる。
怖い上司が同じ職場にいるのは、とても辛いですよね…。
上司の態度そのものを変えることはできませんが、じぶんの受け止め方を少し変えることはできます。
たとえば、
「上司もしょせん同じ人間。完ぺきじゃないから機嫌に波があるのも自然なこと」
「みんなに同じ態度を取っているなら、それはその人の特徴であって、自分の価値とは関係ない」
「イライラしているのは上司の課題。私は私のやるべきことに集中すればいい」
こんなふうに考え方を少し変えてみるだけでも、怖さに飲み込まれにくくなることがあります。
ただ、どんなに考え方を工夫しても、気になってしまうのが人の心。
怖さを無理に耐えるより「離れる」というのも前向きな選択肢のひとつです。
安心できない環境で働き続けるのは、それだけで大きな負担になります。
「じぶんには環境を選ぶ自由がある」ということを、どうか忘れないでくださいね。
そのうえで、今の場所で工夫をしながら過ごすのも、環境を変えて新しい一歩を踏み出すのも、どちらもあなたにとって大切な選択です。
安心を少しずつ取り戻しながら、じぶんが納得できる道を選んであげてくださいね
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
気配りタイプ
あなたは、人の表情や雰囲気にとても敏感で、相手の小さな変化にもすぐに気づける力を持っているようです。
その敏感さは時に「怖さ」として感じられてしまうけれど、心理学的には「他者への共感力が高い」という強みでもあります。
周りに合わせようとする気持ちは、自分を守るための自然な反応でもあるんですよ。
そしてその力は、チームの中で相手を思いやれる貴重な才能につながります。
怖さに悩んでいるあなたは、それだけ人に誠実で、思いやりを大切にできる人なのだと思います。
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