だるさを感じるときは、心や体が「もう少し休ませてほしい」と伝えているのかもしれません。
だから「何かしなきゃ」と焦るよりも、まずは安心して休むことを大切にしてくださいね。
注意したいのは、疲れの原因は嫌なことだけではないということです。
どんなに楽しい出来事でも、やりがいを感じることでも、積み重なれば「良いストレス」となって私たちを静かに疲れさせてしまいます。
だからこそ「疲れている自分」に気づいたら、無理をせずいたわってあげてください。
そのうえで「楽しみを見つけたい」と思ったときは、特別なことを探さなくても大丈夫です。
頭の片隅で「ちょっと気になる」と思っていたことを、気楽に試してみましょう。
図書館に寄って静かな時間を味わってみる。
コンビニでいつもと違うスイーツを手に取ってみる。
映画の世界に浸ってみる。
一人カラオケで声を出してみる。
そんな小さなことから始めるだけで十分です。
たとえ思ったほど楽しくなかったとしても、それは失敗ではなく、「これは今の自分には合わなかった」と知る大切な経験になります。
そして、ときには思いがけず、新しい趣味や心地よさに出会えることもあるはずです。
大切なのは“がんばること”ではなく、“気楽にやってみること”。
どうか無理をせず、心に寄り添いながら、小さな楽しみを見つけていってくださいね。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
リフレッシュ探求タイプ
普段から「どうすれば気分が楽しくなるのか」「どんなことなら自分に合うのか」と考え、自然と自分の心に目を向けられることは、心理学では、このように自分の感情や状態に意識を向ける力を“セルフモニタリング”と呼びます。
これは自分を大切にするために欠かせない、とても大事なスキルです。
さらに、楽しみを探そうとする気持ちは「現状を変えたい」「新しい刺激を受けたい」という健全な欲求の表れでもあります。
ときに疲れを感じやすいのは、その感性が繊細で、心の動きをキャッチする力が強いからこそ。つまり自分をより良く整えるためのアンテナを持っている証拠です。
だからこそ、休むことと小さな挑戦をうまく取り入れれば、その敏感さはきっと強みに変わっていきます。
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