一つミスをすると、なぜか立て続けにトラブルが起きてしまって「なんで自分ばかり…」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。
頭では「切り替えなきゃ」と分かっていても、気持ちが追いつかず、どんどん自分を責めてしまい、心はとても疲れてしまいます。
失敗したときは、どうしても気持ちがネガティブになります。
人は、不安や緊張で心がいっぱいになるときほど「うまくいかなかったこと」ばかりに目が向きやすくなるものです。
だから、実際には大きなことではなかった失敗も「大きな問題」に見えてしまい、連続した失敗のように感じてしまうのかもしれません。
仕事は「0から1」「1から100」と順調に積み重ねていくよりも、実は一番エネルギーを使うのは、失敗して落ち込んだ状態から「マイナスをゼロに戻す」ときです。
そこを立て直せたとき、その経験はこれからの人生で必ず大きな支えになります。
どんなに優秀な人でも、ミスをしない人は絶対にいません。
むしろ優秀な人ほど、小さなミスに気づいた時点ですぐに対処し、被害を最小限にとどめています。
だから、失敗して落ち込んだとしても、どうか自分を責めすぎないでください。
乗り越えるたびに、あなたの中には確かな経験と強さが積み重なっています🍀
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
立て直しタイプ
一度失敗すると気持ちが沈んでしまいやすいのは、脳が「危険や失敗」に強く反応する仕組みを持っているからです。心理学ではこれを「ネガティビティ・バイアス」と呼びます。
人は本能的にリスクを避けようとするため、成功よりも失敗の方が強く記憶に残りやすいんですね。
でも、その一方で「マイナスからゼロに戻そう」とする力を持っているのも事実です。
気持ちが落ち込んでいるのに仕事を続けられるのは、立て直す力があるからこそ。順調に進むときよりも、失敗からゼロに戻す過程の方が大きなエネルギーを必要とします。
つまり、あなたには「困難を経験したときにこそ踏ん張れる強さ」が隠れています。
その力はこれからの仕事や人生の中で、きっと頼もしい支えになっていきます
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ネガティビティ・バイアス
人は「うまくいったこと」よりも「失敗や嫌なこと」の方が強く心に残りやすい傾向があります。これは生き延びるために危険を優先して覚えるようにできているからです。失敗を気にしすぎてしまうのも自然なことなんです。
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注意のバイアス
不安や緊張で心がいっぱいになると、人はどうしても「悪いこと」に注意が向きやすくなります。そのため、連続した失敗のように感じてしまうことがあります。これは心の一時的な反応であり、落ち着けば自然と視野も広がります。
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感情のフィルター効果
落ち込んでいるときは、物事をネガティブに解釈しやすくなります。逆にリラックスしているときは同じ出来事も「大したことじゃない」と受け止められることが多いんです。感じ方が変わるのは、それだけ心が人の認識に影響を与えている証拠です。
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心理学では「逆境から立ち直る力」をレジリエンスと呼びます。マイナスからゼロに戻す経験は、このレジリエンスを強めていきます。失敗を経験することは決して無駄ではなく、むしろ回復力を育ててくれるものなんです。
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自己効力感
「自分ならできる」という感覚を心理学では自己効力感といいます。失敗から立ち直った経験を重ねるほど、この感覚は強くなっていきます。そしてそれが、次の困難に立ち向かう勇気につながります。