常に不安が強いのは、とてもつらいことですね。
不安を感じるのは、それだけ責任感が強く、物事に真剣に向き合っている証拠でもあります。
世の中では「挑戦することが良い」とされがちで、昇格なども一般的には前向きな話とされています。
だからこそ、断ったことに罪悪感を感じているのかもしれませんが、あなたはしっかり向き合って、考えて、結論を出しました。
その姿勢を誇りに思ってほしいし、どうか自分を責めないであげてくださいね。
不安を感じやすいぶん、それだけ多くのことを想定し、細かい部分に気づける繊細さがあります。
その繊細さがあるからこそ、周囲から信頼される存在になっているのだと思います。
きっと、そうした誠実さが伝わって、昇格の話もあったのではないでしょうか。
常に不安を感じるのは、自分が弱いからではありません。
どこかのタイミングで不安を感じるようになった“きっかけ”があって、過去の失敗や、子どもの頃の出来事など、何かの経験が心に影響を与えていることがあります。
もし心当たりがあれば、過去の自分に「もう大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。
そして、そのとき本当はどうしてほしかったのか、どんな気持ちだったのか、少しずつ向き合ってみてほしいなと思います。
人は感情を無視し続けると、「気づいてほしい!」というサインを、モヤモヤや心の不調といった形で出し続けます。
「常に不安を感じる」というのも、そのサインの一つかもしれません。
だからこそ、まずは自分の気持ちと向き合うことを大切にしてみてください。
そのうえで、少し余裕が出てきたら、これまでの自分を振り返ってみてください。
不安を感じながらも、ちゃんと乗り越えてきた経験がきっとたくさんあるはずです。
冷静に思い返してみると、失敗よりも「ちゃんとやれていたこと」のほうが多いのではないでしょうか。
不安をすぐに消すことは難しいけれど、その不安をつくっているのは過去の自分。
だから今の自分から、過去の自分へ「不安だけど、それでも大丈夫だよ」と何度も伝えてあげてください。
不安という感情の裏には「自分に幸せになってほしい」という想いが隠れています。
不安が強い自分を責めずに、不安を感じながらも進んでいる自分を大切に。
たくさん寄り添って、たくさん褒めてあげてくださいね。
そして、少しずつでもいいから前を向いていきましょう。
不安を抱えながらも進もうとするあなたの姿は、とても強くて優しいです。
その一歩一歩が、きっと明るい未来につながっています。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
慎重思考タイプ
あなたは物事を丁寧に考え、安易に結論を出さないタイプかもしれません。
不安を感じやすいのは、危険や失敗を事前に察知しようとする「予期不安」の働きが強いからです。
心理学的に見ると、これは“失敗回避傾向”が高い人に多く見られ、責任感が強く、他人の期待を大切にする傾向があります。
一見、慎重すぎるように感じても、その裏には「周りを困らせたくない」「きちんとやり遂げたい」という誠実な思いがあります。
あなたのその丁寧さと責任感は、どんな場面でも信頼される大きな強みです。
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