受験のように人生の大きな節目に向かうとき、どうしても緊張したり不安になってしまいますよね。
それは、あなたがその出来事に真剣に向き合っているからこそ生まれる大切な感情です。
不安を感じること自体は決して悪いことではありません。
むしろ、不安があるからこそ行動の原動力になり、前に進もうとする力が生まれます。
不安は敵ではなく、進むためのエネルギーをくれる心強い味方でもあることをどうか忘れないでくださいね。
ただ、それでも不安が強くなりすぎて勉強に集中できなくなるようなときは、一度立ち止まって「何が不安なのか」を言葉にしてみてほしいと思います。
失敗したら何が怖いのか。
努力が無駄になってしまう気がするのか。
周りの目が怖いのか。
親の期待を裏切るように感じるのか。
不安の中には、あなたの大切な想いや背景がぎゅっと詰まっています。
そのままにしておくと、漠然とした大きな塊になってしまうこともあります。
受験に受かるか心配になるように、人は「分からないもの」への恐れを強く感じるものです。
だからこそ、不安の正体がわかるだけでも、心は少し落ち着きを取り戻してくれるはずです。
もしできそうなら、家族や友達など信頼できる誰かにその不安を少しだけ共有してみるのも、心が軽くなる助けになります。
そして覚えておいてほしいのは、受験はたしかに人生の大きなイベントだけれど、
それが「落ちたら終わり」という一本しかない線ではないということ。
成功も失敗も、その過程で積み重ねた努力そのものも、これからの人生の中でかけがえのない財産になります。
もう一つお伝えしたいことは、不安だけを燃料に勉強するのではなく、乗り越えた先にある楽しさや希望にも目を向けてみてほしいということです。
じぶんの夢に制限をかけずに、どんな人生を歩めたら嬉しいのか、その姿をゆっくり思い描いてみてください。
じぶんの「好き」を叶えるための努力は本来とても前向きで楽しいものです。
そして最後に、不安になりながらも、あなたはちゃんと進めています。
だからきっと大丈夫。
いままでがんばってきたじぶんをどうか信じてあげてください。
受験がんばってくださいね。
心から応援しています✨
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
真剣に未来を考える思索タイプ
受験の不安を大きく感じる背景には、物事を深く考える力が隠れていることがあります。
思索タイプの人は、常に「先のこと」や「結果がもたらす影響」まで丁寧に想像するため、不安を感じやすい反面、とても計画性が高い傾向があります。
また、心理学ではこうした先を見据える力は「予期的思考」と呼ばれ、長期的な成長や成功をつくりやすい大切な資質とされています。
さらに、このタイプの人は自分の内側を見つめる力が強く、気持ちを言語化できたときにぐっと前に進める特徴があります。
あなたがここまで不安と向き合いながら努力を続けられているのは、この深い洞察力とまっすぐさがあるからです。
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予期的不安
人は大切な出来事の前に「まだ起きていない未来」を想像して不安を感じることがあります。これは脳が危険や失敗の可能性を先に見つけて準備しようとする働きで、とても自然な反応です。
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反すう思考
不安が強いと、同じ考えを繰り返し頭の中でまわしてしまうことがあります。これは心が状況を整理しようとしているサインであり、言葉にして外に出すと落ち着きやすいことが知られています。
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予期的思考
将来の結果やリスクを事前に考える力で、計画性や集中力を高める重要な能力とされています。不安を抱えやすい一方で、長期的な成功につながりやすい強みでもあります。
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成就動機
「失敗したくない」と思う裏には「うまくやりたい」「成長したい」という前向きなエネルギーがあります。プレッシャーを感じても努力を続けられる人は、この力がとても強い傾向があります。
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自己効力感
不安を抱えながらも努力を続けられている人は、実は自分の力を深く信じている証拠でもあります。結果よりも行動し続ける経験が、この感覚を徐々に育てていきます。