なにもできないまま日々が過ぎていくと、不安になってしまいますよね。
「自分はこのままで大丈夫なのかな」と思う気持ちは、とても自然なことです。
もしかすると、その背景には“完璧主義”なところがあるのかもしれません。
普段から「どうせやるならきちんとやりたい」「中途半端はいやだ」と思う人ほど、最初の一歩が重くなってしまいます。
そして、行動できない自分を責めてしまい、余計に心も体も疲れてしまうのだと思います。
でも、その完璧主義は悪いことではなく、真面目さや責任感の強さという大切な力でもあります。
ただ、その良さがちょっと自分を縛ってしまっているのかもしれませんね。
そんなときに役立つのが、「ハードルを下げるおまじない」です。
それは「○○してもいい」と自分に唱えること。
完璧じゃなくてもいい。
優秀じゃなくてもいい。
頑張れなくてもいい。
そう思えるだけで、肩の力が少し抜けて、一歩が軽くなることがあります。
そしてもし動けそうな日には、小さな一歩を試してみましょう。
運動なら「外に出てみるだけ」。勉強なら「机に座るだけ」。
それくらいの行動でも十分に意味がありますし、「今日やれた」という安心につながります。
もしそこで「もう少しできそう」と思えたら、ほんの少しだけ広げてみればいい。
逆に「今日はここまで」と思ったら、止めても大丈夫です。
休んでもいいし、動いてみてもいい。
どちらを選んでも、あなたはちゃんと前に進んでいます
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
丁寧さんタイプ
物事をきちんとやり遂げたいという気持ちが強く、自然と自分に高い基準を課してしまうことがあるかもしれません。心理学では、完璧主義は「責任感の強さ」や「自己への期待」が背景にあると言われています。
その真面目さや丁寧さは、周りから信頼される大きな力。あなたの強みは「ひとつひとつを大切にできる誠実さ」です。
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完璧主義
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自己効力感
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自分に思いやりを向ける姿勢。失敗や停滞を責めるのではなく「そんな自分も大丈夫」と受け止めることで、回復力や前向きさが高まると言われています。