仕事のことは好きで、始まってしまえば集中できるし、楽しさも感じられる。
それなのに、仕事の前だけ胸が押しつぶされそうになるのは、もしかしたら会社の雰囲気や、じぶんの中にある「成果を出さなければ」という思い込みを強く感じてしまうからかもしれません。
だけど、いざ仕事が始まってしまえば集中力や楽しさが前に出てきて、ちゃんとやりきれる。
このギャップを抱えながらも日々続けられていることは、それだけで本当にすごいことです。
そして「仕事を楽しめる」というのは立派な才能です。
それだけで会社にとって貴重な存在です。
だからこそ、自信が揺れてしまったときこそ「じぶんがここにいる意味はちゃんとある」と思い出してほしいのです。
そのための小さな一歩として、朝や不安なときに、心の中でこうつぶやいてみてください。
「ここにいるだけで価値がある。今日もきっと大丈夫」
これは不安を消す魔法ではありません。
けれど、自分に「居場所」を先に手渡すような行為になります。
少しずつ、胸の重さを抱えやすくしてくれるはずです。
あなたはこんな一面が隠れていませんか?
責任感タイプ
もしかするとあなたは「任されたからにはきちんと応えたい」と思う責任感の強い人なのかもしれません。
心理学でいう「予期不安」は、真面目で誠実な人ほど強く表れやすいと言われています。
まだ起きていない未来を考えすぎて、胸の重さとして現れるのは、その誠実さの証拠です。
そして仕事が始まればしっかりとやりきれるのは、責任感を力に変えられるから。
プレッシャーを感じるあなただからこそ、周りから信頼される大切な存在なのだと思います。
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予期不安
まだ起きていない未来を想像して「うまくいくかな」と不安をふくらませてしまう心の働きです。実際には対応できる力があるのに、想像の中では必要以上に大きなプレッシャーを感じることがあります。
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